宿泊業の魅力を知る
2025年10月06日
[プログラムレポート]宿泊業で就業体験!大歩危・祖谷地区
~徳島県 大歩危・祖谷地区で地域の魅力とおもてなしを学ぶ~
令和7年9月8日から10日の3日間、徳島県三好市「大歩危・祖谷地区」にて、宿泊業をテーマとした就業体験プログラムが開催されました。
関西圏や四国地方から集まった7名の学生が参加し、旅館の現場での業務を実際に体験することで、宿泊業の理解を深めるとともに、地域の自然や文化、人々とのふれあいを通じて「働くこと」や「地域との関わり」について考える貴重な機会となりました。
1日目:地域体験と交流会
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大歩危峡観光遊覧船
大歩危駅に集合後、最初の地域体験として、国の名勝に指定されている「大歩危渓谷」で遊覧船に乗船。
約30分間のクルーズでは、2億年という気の遠くなるような歳月をかけて自然が造り出した渓谷美を間近に感じることができました。
参加者はスマートフォンで写真を撮ったり、互いに感想を語り合ったりしながら、早速この土地の魅力に引き込まれている様子でした。
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祖谷のかずら橋を上から見学
続いて訪れたのは、国の重要有形民俗文化財「祖谷のかずら橋」。
長さ45mの吊り橋は、橋床の隙間から谷底が見える構造で、渡る際にはスリルを感じながらも、周囲の自然と調和した景観に感動する様子が見られました。
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交流会・夕食
夜には、地域の旅館関係者を招いた夕食交流会を開催。
地元の食材をふんだんに使った料理を囲みながら、参加者は観光資源に触れた感想や、翌日から始まる就業体験への意気込みを一人ずつ発表。
地域の方々との会話を通じて、観光業に携わる人々の思いや、地域に根ざしたおもてなしの姿勢に触れることができました。
2日目:就業体験
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就業体験の様子
2日目は各旅館に分かれて、終日就業体験を実施。
チェックイン対応や館内案内などの接客業務に加え、客室の清掃、食事の準備、予約管理など、宿泊施設の運営に欠かせない裏方の仕事にも取り組みました。
参加者は、普段は見えない業務の多さや細やかな気配りに驚きながらも、スタッフの方々の丁寧な指導のもと、真剣に業務に向き合っていました。
お客様に快適な滞在を提供するための「おもてなし」の姿勢を肌で感じることで、宿泊業の奥深さややりがいを実感する機会となりました。
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就業体験の様子
3日目:就業体験・終了式
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終了式
最終日は午前中まで就業体験を継続し、午後には終了式を実施。
参加者は3日間の体験を通して得た気づきや、宿泊業界・地域への理解の深まりについて発表しました。
「働くこと」への意識の変化や、地域との関わりの大切さ、そして自分自身の適性や興味について再認識する声が多く聞かれ、今後の進路選択にもつながる有意義な時間となりました。
【参加者の声(一部抜粋)】
「お客様からの感謝の言葉をいただき、自分がサービスの一部であることを実感しました。宿泊業の魅力を改めて感じました。」
「裏方の仕事を体験し、宿泊施設が感動体験を提供するためにどれだけ尽力しているかを知り、圧倒されました。」
「業務を通して宿泊業の解像度が上がり、接客の楽しさを再認識しました。将来の選択肢として宿泊業も考えたいです。」
「地域の魅力を肌で感じ、また訪れたいと思える体験になりました。」
このプログラムを通じて、参加者は宿泊業の現場を深く理解するとともに、「大歩危・祖谷地区」の自然・文化・人々の温かさに触れ、働くことの意味や地域とのつながりについて考える貴重な経験を得ることができました。今後もこのような取り組みを通じて、地域と若者をつなぐ機会を創出していきたいと考えています。